活性酸素が白髪を加速させる！髪の老化と戦う方法

この記事の内容（もくじ）

活性酸素と白髪の関係
活性酸素は必要不可欠　増えすぎは老化を早める
抗酸化力は若返りのパワー
白髪染めに含まれる活性酸素に注意
白髪染めやカラーの回数を減らす
まとめ

活性酸素って何？白髪との関係を詳しく解説します！

「歳を取れば白髪は増える。」というのは最も普通で、誰にでも起こりうる老化現象のひとつですよね。でもあなたと同じ年代で全然白髪になっていない人もいれば、あなた以上に白髪が多い人もいるでしょう。それはなぜでしょうか。

白髪になる原因は、体の老化以外にも食生活や生活習慣、そして遺伝など様々な要因（クリックで別コラムへ）がありますが、白髪が増えるスピードが違う、つまり頭皮の老化のスピードが違うというのは何が原因だと思いますか？

近年白髪との関連が分かってきたのは^※、体の中で作られる「活性酸素」という物質です。活性酸素が増えるほど老化が早まり、体のあらゆる機能や部分が老いていきます。つまり活性酸素を極力増やさなければ、老化のスピードを遅くすることができるのです。
※2013年米国実験生物学学会連合の発表にて

さらに頭皮にかゆみや湿疹がある、乾燥してフケが出やすい。これらに当てはまる方は頭皮や毛根の老化が進行しやすい頭皮環境になっている可能性もあります。まずはあなたの今の頭皮の状況を知ることが大切です。

活性酸素は体を守る必要不可欠なもの
でも増えすぎは老化を早める原因に！

活性酸素はわたしたちが呼吸から酸素を取り込み、代謝して生きていく中で必ず発生します。活性酸素は決して悪ではありません。体内にある活性酸素は体の外から入ってきたウイルスや細菌、カビなどの毒を分解し除去してくれる大切な役割を担い、病気になりにくい体にしてくれるのです。

しかし、体を守ってくれる活性酸素はウイルスを分解するほどの強力な毒性をもっているため、必要以上に増えすぎることで健康な細胞まで攻撃してしまいます。

もともと体には増えすぎた活性酸素を無毒化して健康な細胞に害が及ばないようにする「抗酸化力」も備わっています。しかし抗酸化力を発揮するための抗酸化酵素を体内で生成する働きは40歳前後から低下してしまうのです。

抗酸化力は若返りのパワー

歳をとって、抗酸化力が落ち、活性酸素がとめどなく体内で増えて蓄積することで細胞が徐々に壊され、さまざまな機能が少しずつ低下し老化が進んでいきます。
加齢で減少してしまう抗酸化酵素は食事で「抗酸化成分」を積極的に摂り補ってあげましょう。

抗酸化成分として代表的なのは、ビタミンCやE、カロテンやポリフェノールなど。体内の抗酸化酵素とともに増えすぎた活性酸素を除去してくれます。

【抗酸化成分を多く含む食品】
バナナ、かぼちゃ、ニンジン、トマト、しょうが、にんにく、大豆製品、アボカドなど

白髪染めやヘアカラーに含まれる活性酸素に注意！
白髪を増やす原因になるかも？

活性酸素にはいくつかの種類があり、毒性の強いものから弱いものまであります。その中でも毒性は弱い「過酸化水素」は白髪染めやヘアカラーの成分としてよく使われています。

特に一般的な市販の白髪染めをよく使う方は要注意。２液を混合するタイプの白髪染めには、白い液体の方に過酸化水素が含まれています。白髪を染める目的でも、どうしても頭皮に薬剤が付き、毛根に過酸化水素が残ることで白髪の原因になりやすくなります。

また市販の白髪染めはヘアサロンなどで使われるプロフェッショナルユースのカラーに使われる薬剤に比べ、過酸化水素が揮発せず頭皮に残りやすいため、白髪染めをしながら白髪を増やしてしまうという、意味のない結果を招いてしまうかもしれません。

白髪染めやカラーの回数を減らす努力も大事

薬剤に含まれる過酸化水素が弱毒性ではあるものの白髪が増える原因の一つになることがお分かりいただけたと思います。白髪染めやカラーを頻繁に行っていた方は、間隔を長くし、頻度を少なくしてみましょう。さほど気にならない程度の白髪の量でしたら、スティック状の着色剤を使えば、シャンプーで簡単に落とせるので毛根へのダメージも軽減することができます。